スロー・プレーほど、しいゴルフの1日を台無しにするものはありません!どんなにステキなゴルフ場であっても、楽しむ気分も何もあったものではありません。これに暑さ、寒さ、雨・・・悪天候が重なれば、もう我慢の限界です。
ゴルフをやる人なら誰もが守らなくてはいけない簡単な手順をご紹介しましょう。大急ぎでショットをしろ、などとはいいませんよ。自分の番が来るのをキッチリと準備して待つのです。これから述べることをすでに実践されているなら、あなたはスロー・プレーの張本人でもありませんし、それと疑われることもありません。他のプレーヤーから眉(まゆ)をひそめられることもありません!むしろ、皆さんに教えてあげてください!
1) 自分の打つ番が来るのをいつでもキッチリと準備して待ちましょう。他のプレーヤーのプレーを見るのも楽しみですが、自分のプレーに集中しなくてはいけません
2) 自分のボールのある場所にまっすぐに進みましょう。プレーヤー全員が一塊(かたまり)では移動しないこと。まず、最初のボールに1人が進み、2番目のボールには次の人が・・・という風に。
3) ボールに向かって歩きながら(カートの場合は移動中に)次のショットのことを考えましょう。残りの距離、使いたいクラブ、などなど。ボールに到達するまでにメンタル面での準備も始めましょう。
4) カートは、最初のボールの地点まで移動させないこと。最初のプレーヤーがショットするのを待ち、そのあとで次のボールの地点に向かいます。最初のプレーヤーはそのボールの地点で降ろし、カートはそのまま第2のボールへ向かいます。最初のプレーヤーは打ち終わったら、2番目のプレーヤーがプレーしている間にカートまで歩いて行きましょう。
5) あなたのボールがカートとは逆サイドにある場合は、必ずこれはと思うクラブを数本持ってボールに向かって歩きます。そうすれば、クラブ選択を間違えてカートまで引き返すことはありません。
6) ショット前の素振りは手際よく、時間をかけずに。素振りは1~2度で十分です。ショット前に時間をかけるほど筋肉の記憶力は薄れますし、実際にいいショットを打てる確率は低下します。
7) ポケットにはいつでも、予備のボールやティー、ティーマークを入れて置きましょう。必要な時にわざわざゴルフバッグやカートまで戻らなくてすみます。
ショットがOBになったかな、ロストボールかなと思ったら、すぐにマーカーに知らせ、自分の番がきたら「暫定球を打つ」と宣言してください。探しに行ってはいけません。結局は元の場所に戻って打ち直しをすることになるだけですから。
9) 他のプレーヤーなどとの話の途中だからといって、決してプレーを遅延させないでください。まず話を中断してプレーし、その後で話を再会しましょう
10) グリーンに上がる前にパットの切れ具合を読み始め、グリーンに上がれば、まずパットのラインを確認しましょう。そうすれば、自分の番が来た時にすぐにボールの位置に進み、パットができます。ボールの位置に立ってからラインを読み始めるのは止めましょう!
11) クラブは自身のカート側、または次のティーグランド側のグリーン脇に置きましょう。グリーン手前、またはその逆のグリーン奥には決して置かないこと。
12) ホールアウトしてスコアを記入する時はグリーン上やグリーン脇に立ち止まらないこと。次のティーに着いてから記入しましょう。
13) あなたが最初にホールアウトした場合は、ピン(旗竿)を受け持つか、グリーン脇に置かれた他のプレーヤーのクラブをピックアップしましょう。
プレーが遅れていないかをチェックするには、まず前の組に目をやることです。前の組との間が開いているなら、プレーが遅れている恐れがあります。後ろの組を気にする人がいますが、これはよくある勘違いです。プレーのペースに関しては、遅れずに前の組について行くこと - それがプレーヤーの唯一の責任です。それがすべてです!コースが渋滞した時などに後ろの組の嫌味な視線を感じても、それはあなたの知ったことではありません、気にすることはありませんよ。また、プレーのペースはゴルフの上手さとは無関係です。ティーグランドからグリーンまで3~8打で行けるなら、何の問題もありません。打つ前に、ボールの周りでグズグズしない限り、OKですよ!
こうした手順さえ守れば、プレーの遅れで他のプレーヤーに迷惑をかけることなくコースを回れます。同じ組のプレーヤーにも、あなたが立派なマナーを身につけていて、実践していることが分かります。守れない人は次回のラウンドには「お呼びではない」となることもありますよ。これこそ、ゴルフにおいて大切な自己管理の一つです。最後になりますが、大急ぎでショットをしろ、などというつもりはありません。自分の番が来るのをキッチリと準備して待つのです。紹介した手順の一つぐらい守れなくてもスロー・プレーにはならないよ、といわれるかも知れませんが、同じ組のメンバーが皆、そう考えると、大変なスロー・プレーになるのです。・・・そして、また私が眉(まゆ)をひそめることになりますよ!
いいスイングをするにはどうしたらいいのかと考える時や、ショットをする前の素早く、効果的な、望ましいルーチンとは何だろうかと思う時は、私にご連絡を。コースでお目にかかりましょう!
2014年1月
ベネット・ギャロウェイ(Bennett Galloway)
Originally published in English 2012/10/09, www.golf-in-japan.com
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